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みなさん、中小型株というものをご存知ですか?通常の大型株以外に中小型株投資も視野に入れると、投資の幅がグッと広がります。

今回は中小型株投資についてご説明します。

1.そもそも中小型株ってなに?

中小型株とは、比較的規模の小さい企業の株のことを指します。

しかし、実は明確な定義というものが法的に決まっているわけではありません。東京証券取引所の定義では、「上場してから6ヶ月以上経過したもので時価総額及び流動性が高い上位100銘柄を大型株、大型株についで上位400銘柄を中型株、大型株、中型株に含まれない全銘柄を小型株という。」としています。

カンタンに言えば、時価総額や流動性が低い株のことを指します。流動性が小さいということは、カンタンに値動きするということです。通常の大型株ではなんてことないような小さなリリースでも、中小型株は大きく値動きするということです。

つまり、大型株よりもハイリスク・ハイリターンな投資をすることができるのです。

また、市況全体が上昇していく場合、はじめに大型株が上昇し、その後で中小型株に資金が流れ込むというのが一般的です。つまり、これからの市場の上昇が期待できる時は先回りして中小型株投資を始めるというのも賢い戦略です。

また、市場全体が落ち込んでいる時も、全体につられて割安な株価になっている将来有望な中小型株に対して投資をするというのも賢い戦略です。

このように中小型株投資は市況が上がっている時も、下がっている時も次の一手を打つことができ、投資の選択肢を大幅に広げてくれるのです。

2.JPX日経中小型株指数とは?

昨今、中小型株投資への関心が高まっている中、新しい株価指数のスタートが発表されました。

「JPX日経中小型株指数」です!

聞いたことはありますか?

「JPX日経中小型株指数」を聞いたことがない人も「JPX日経インデックス400」は聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?「JPX日経インデックス400」とは、日経新聞社と東証が算出している株価指数で、独自に設定した基準を使って投資魅力の高い銘柄を選出して指数にしたものです。

「JPX日経中小型株指数」は、この指数の中小型株版です。

具体的には、2017年の3月13日から算出され、過去3年間のROEや営業利益額、社外取締役の有無などを勘案して銘柄が選出されています。このように中小型株投資への機運は高まっているのです。

3.中小型株の選び方

さて、中小型株投資の特徴が分かったところで次に湧いてくる疑問は、どの中小型株に投資をすればいいのかということだと思います。

実際、中小型株の銘柄数は大型株と比べると群を抜いて多いです。東証が公表している中小型株の定義だと、時価総額や流動性が高い100社以外はすべて、中小型株だとしています。さらに、中小型株は私たちが普段日常で目にするような企業は少なく、聞いたことがない企業ばかりだと思います。そうなると、1つずつ銘柄の業務内容から企業変遷まで1から調べなければなりません。このように何千もの聞いたこともない銘柄から将来有望な中小型株を見つけるのは大きな手間がかかります。

その際にオススメな中小型銘柄の選び方が3つあります。

(1)「JPX日経中小型株指数」から選ぶ

(2)指標でスクリーニングする

(3)中小型株ファンドを利用する

 

a.「JPX日経中小型株指数」から選ぶ

1つ目は、「JPX日経中小型株指数」の構成銘柄から選択するというものです。

「JPX日経中小型株指数」は日経新聞社と東証から優良企業だとお墨付きを得ている企業と言えます。つまり、その200ほどの構成銘柄から投資先を選定すれば、株価が上がるとは限りませんが、上場廃止になるようなリスクの高い銘柄に投資をする事態は避けられるでしょう。

もちろん、「JPX日経中小型株指数」の構成銘柄である以上、他の投資家も同じように考えて投資をしていますので、旨味のある中小型株投資とは言えないかもしれません。中小型株投資の中でも低リスク低リターンな投資方法といえるでしょう。

b.指標でスクリーニングする

「PER」や「PBR」という財務指標をご存知でしょうか?これらは各企業の株価が割安か割高かを見ることができる指標です。これらの指標が悪い銘柄を投資対象から外した上で、事業内容や収益構造などから投資先を選別していくという投資方法です。

まず「PER」とは、株価収益率のことで株価を1株あたりの利益で割ることで求められます。利益の何倍の株価になっているかということを見る指標です。これは低ければ低いほど割安銘柄ということを表していて、一般的には10倍以下だと割安だと言われます。しかし、その目安は業種によって大きく異なるため、同業他社との比較で割安か否かを確認することが大切です。

次に、「PBR」とは株価純資産倍率のことで、株価を1株あたりの純資産で割ることで求められます。この数値が低いほど割安状態であると言えます。特に1倍を下回っている企業は、全株式を買い占めて企業を解散させ、純資産を株主に分配する方が利益が出ることを表しており、とても割安な状態であると言えます。

これらの指標による判断も絶対とは言えませんが、これらの指標でスクリーニングするだけで、銘柄選択の手間を一気に減らすことができます。

c.中小型株ファンドを利用する

最後に、どうしても中小型株の銘柄を選ぶことが難しい、面倒くさいという方にオススメな投資方法があります。それは中小型株ファンドを利用することです。今では、各証券会社ともに中小型株専門のファンドを用意しています。このような中小型株ファンドを購入することで、面倒な銘柄探しをせずとも中小型株投資の恩恵を受けることができます。しかし、直接投資をしないので、その分リターンは小さくなります。これも低リスク低リターンな中小型株投資と言うことができるでしょう。

いかがでしたでしょうか。覚えると投資の幅が広がる中小型株投資。あなたも初めてみてはどうでしょうか。


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